結論から言おう
問題ないのである
以下はSBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券の国内株式売買手数料が対営業収益に対してどれだけ依存しているか調べたものです
※手数料無料化前の営業収益です
※22年12月期通期、23年3月期第3四半期を参考にしています
SBI証券
全体の営業収益のうち11.70%が売買手数料に依存
楽天証券
全体の営業収益のうち17.30%が売買手数料に依存
松井証券
全体の営業収益のうち45.72%が売買手数料に依存
マネックス証券
全体の営業収益のうち21.00%が売買手数料に依存
auカブコム証券
全体の営業収益のうち27.25%が売買手数料に依存
上記のようにSBI証券が圧倒的に国内株式売買手数料への依存度が少なく、次に楽天証券が少ない
逆に松井証券は45.72%と営業収益の半分は売買手数料に依存している
SBI証券の手数料への依存度がこれだけ低いと、そりゃ手数料無料化も可能ですね
次に依存度の少ない楽天証券も追随するかたちで手数料無料化に踏み切ったわけだが、こちらは17.30%とやや高い
ほとんど変わらないじゃんと思うかもしれないが、これを営業収益ではなく営業利益にすると下記のようになる
5社の営業利益と国内株式売買手数料の比較
※22年12月期通期、23年3月期第3四半期を参考にしています
売買手数料 (百万円) | 営業利益 (百万円) | |
SBI証券 | 14,813 | 44,131 |
楽天証券 | 16,511 | 17,372 |
松井証券 | 10,497 | 8,666 |
マネックス証券 | 5,167 | 3,257 |
auカブコム証券 | 4,160 | 2,941 |
SBI証券と楽天証券は売買手数料よりも営業利益が上回っているが、楽天証券はかろうじて上回っているだけである
この状態で、手数料無料化になると売買手数料が0円になるわけだから、営業利益も8億6100万円になります
他の松井証券、マネックス証券、auカブコム証券は手数料無料にしてしまうと・・・
まあ赤字ですね
ちなみに証券会社が倒産しても持株が購入した株が無くなるとかはないので安心してください
ただし移管手続きとかはあると思うので、そこは面倒なので最初から倒産しないであろう会社を選ぶことをお勧めします
ちなみに松井証券、auカブコム証券はいまのところ手数料の完全無料化はしないとの考えなので、赤字にもならないであろうから倒産しないとおもいます
ただし、最近ライン証券が事業縮小したから、もしかしたら倒産とまではいかなくても他の証券会社も事業縮小はするかも。。。
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